浦島太郎
ダラダラしないためには前日の夜に明日やることの一覧を作っておくことが大事と思います。
メルマガを書く、サイトを更新する、部屋の掃除をするなど、明日やることを、箇条書きにしておくということですね。
予定は達成されないことも多いが、達成されなかった時「やれなかったなー」という後悔が生じる。その後悔こそが、次につながる原動力になるなと実感してます。
さて、
先日発売しました、「スピード解説1話2分『古事記』」
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好評いただいています。ありがとうございます。
これにやや関連して、本日は昔話の「浦島太郎」を語ります。
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昔昔ある海ぞいの村に浦島太郎という漁師の若者がおりました。
浦島太郎はまいにち釣った魚を村で売って年老いた母親と二人で細々と暮らしていました。
ある日太郎が海岸を歩いていると、なにやら子供たちがワイワイいってます。
見ると、海辺に打ち上げられた亀を蹴ったりほり投げたり、散々に苛めているのでした。
「こらこら、何をしとるか。生き物になんちゃうかわいそうなことを。ほれ、散った散った…まったくロクでもないガキどもじゃ。お前えらい目におうたな。二度と捕まらんようじゃぞ」
亀は太郎にいかにも感謝してる様子で、何度も振り返り振り返り、海へ帰っていきました。
数日後、太郎が舟に乗って魚を釣っていると「浦島さん、浦島さん」ふなばたから話しかけるものがあります。
「ん?お前、この間の亀か」
「浦島さん、あの時は助かりましたよ。お礼に竜宮城に案内しますから甲羅に乗ってください。面白いところですよ」
「お前恩返しをしにきたのか。感心な奴じゃ。どうれ、ははは、なかなかよい乗り心地じゃ」
太郎は亀の甲羅に乗って海に潜り、ずんずん進んでいきます。やがて海の底に立派な宮殿のような建物が見えてきました。
建物の入り口には、魚たちに囲まれてそれは美しいお姫さまが太郎を待っていました。
「亀を助けてくださって本当にありがとうございます。わずかばかりのお礼ですが楽しんでいってくださいね」
ご馳走が用意され、鯛やヒラメが舞い踊ります。それはもうこの世のものとは思えない美味しい食事と、面白い見世物。太郎は時のたつのも忘れ、大喜びでした。
ところが何日かして、さすがに心配になってきます。村に残してきた母親のことがです。
(今ごろ捨てられたと思って泣きわめいているんじゃないかな…)
胸が痛くなってきました。
「こんな身に余るおもてなしを受けて…何とお礼を申しあげてよろしいやら。だども村に残してきた母が心配です。そろそろおいとまをせんといけません」
「そうですか。いつまでもここにいてほしいのですが、仕方ありません。お土産にこの玉手箱を持っていってください。ただし、けして開けてはなりません」
開けちゃダメなら最初から渡さなきゃいいのにと変に感じながらも、太郎はまた亀の甲羅に乗って帰っていきました。
「なんじゃこりゃ!」
村に着いた太郎は驚きました。村の様子がすっかり変わっていたのです。道行く人も知らない顔ばかりです。
自分の家があった場所にもう家はなく、母もおらず、草が生い茂っていました。通りかかった人に聞いてみると、「浦島?俺のじいさんの代にそんな人がいたらしいがの」ということでした。
ほんの3日間竜宮城にいたつもりが、地上では100年以上の月日が流れていたのでした。
太郎は途方に暮れ、力なくうなだれていましたが、竜宮城を去るときにお姫さまがくれた玉手箱のことを思い出しました。「この玉手箱を開ければ、何かわかるかもしれない」
太郎がなかばヤケクソで玉手箱を開けると、ブワーーと白い煙が噴出します。すると、太郎の髪の毛はみるみる真っ白になり、太郎はおじいさんになってしまいました。
…理不尽な『浦島太郎』の話でした。
なにを考えてお姫さまは玉手箱を渡したんですかね…
『古事記』には、浦島太郎を思わせるサオネツヒコなる人物が登場し、神武天皇一行の水先案内人をつとめます。
ほかにもおなじみの昔話と重なるような物語が『古事記』には多く、興味をかきたてられます。
というわけで、
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