出雲の国引き神話

こんにちは。左大臣光永です。よくスマホしながら貧乏ゆすりをしている人を見ますが、あれは、人間のエネルギーは狭いスマホの中に閉じこもるにはあまりに大きいので、あふれ出たエネルギーが貧乏ゆすりとなって表にあらわれるんだと思います。

さて先日、再発売しました「語り継ぐ 日本神話~神代篇」
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しばらくこの商品に関連して、神話や、伝説にまつわるお話をお届けしていきます。

本日は『出雲国風土記』より、出雲の国引き神話です。

▼音声が再生されます▼

http://roudoku-data.sakura.ne.jp/mailvoice/Kunibiki.mp3

『風土記』は和同6年(713)、元明天皇の勅命によって各国で編纂されました。その土地の特産物や地名の由来、伝説などが書かれています。中にも『出雲国風土記』は唯一完全に残っている『風土記』です。『出雲国風土記』には『古事記』にも『日本書紀』にも無い神話が載っています。ぜひ地図を見ながらお聴きください。

出雲の地に、スサノオノミコトから四代目・八束水臣津野命(やつかみずおみづののみこと)という神様がありました。

「八雲立つ出雲の国はなんとも小さい。よそから新しい土地をひっぱってきて、縫い付けよう」

そうおっしゃって、「海の向こうの新羅の岬に国の余りがあるかと見れば…、おっ、国の余りがあるぞ」とおっしゃって、少女の胸のように平らな鋤を手にして、大きな魚のエラを突くように土地に突きさして、土地を切り分けて、三本の綱をよった大きな綱をエイヤと投げかけて、ぐいぐいと引き寄せて、「国よ来い、国よ来い」ざばーーっと引き寄せたのが、「去豆(こず)の折絶(たえ)」から「杵築(きづき)の御埼(みさき)」にかけての土地です。こうしてひっぱってきた土地が流れないように杭に縄でしばりつけたその場所が、石見国と出雲国との境にある佐比売山(さひめやま。現在の三瓶山(さんべさん))です。また、八束水臣津野命がひっぱった綱は、薗の長浜となりました。

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次に、「出雲の北の門である佐岐の国(隠岐島)に国の余りがあるかと見れば…、おっ、国の余りがあるぞ」とおっしゃって、少女の胸のように平らな鋤を手にして、大きな魚のエラを突くように土地に突きさして、土地を切り分けて、三本の綱をよった大きな綱をエイヤと投げかけて、ぐいぐいと引き寄せて、「国よ来い、国よ来い」ざばーーっと引き寄せたのが、「多久(たく)の折絶(たえ)」から「狭田(さだ)の国」にかけての土地です。

また、「出雲の北の門である波良の国(隠岐島)に国の余りがあるかと見れば…、おっ、国の余りがあるぞ」とおっしゃって、少女の胸のように平らな鋤を手にして、大きな魚のエラを突くように土地に突きさして、土地を切り分けて、三本の綱をよった大きな綱をエイヤと投げかけて、ぐいぐいと引き寄せて、「国よ来い、国よ来い」ざばーーっと引き寄せたのが、「宇波(うなみ)の折絶(たえ)」から「闇見(くらみ)の国」にかけての土地です。

また、「越(こし)の都都(つつ)の三埼(みさき)」(新潟の直江津あたり)に国の余りがあるかと見れば…、おっ、国の余りがあるぞ」とおっしゃって、少女の胸のように平らな鋤を手にして、大きな魚のエラを突くように土地に突きさして、土地を切り分けて、三本の綱をよった大きな綱をエイヤと投げかけて、ぐいぐいと引き寄せて、「国よ来い、国よ来い」ざばーーっと引き寄せたのが、三穂の埼です。八束水臣津野命がひっぱった綱は、夜見の嶋となりました。綱をくくりつけた杭は、伯耆の国にある火神岳(ひのかみだけ)となりました。

八束水臣津野命は「今や国引きは終わった」とおっしゃって、意宇(おう)の杜に、御杖を突き立てて、「オウ」とおっしゃったので、その地を意宇と呼ぶようになりました。

島根半島の西から東にかけて、四か所の土地を海の向こうからひっぱってきた、という壮大な神話です。系図によるとヤツカミズオオミヅノノミコトはスサノオノミコトから四代。またオオクニヌシノミコトの祖父にあたっています。その名前からして、水に関係した神様のようです。

いただいたお便りから

光永隆 様

メールありがとうございます。
理科系の人間なものですから、漢詩にはとんと素養がありませんが、
執行草舟(じょうそうしゅう)氏の本に「長恨歌」が紹介されており、興味を持っていたところです。
じっくり読んでみたいという気持ちばかりで、進んでいませんでしたが、いい機
会に巡り合うことができました。感謝申し上げます。

発売中です。

「語り継ぐ日本神話 神代篇」
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日本神話を『古事記』に基づき、
現代の言葉でわかりやすく語った音声cd-romです。

今回再発売する「神代篇」は、
イザナキ・イザナミの国づくりから
アマテラスオオミカミやスサノオノミコトの活躍。天の岩屋、
スサノオの追放、ヤマタノオロチ、

そして稲羽の素兔からはじまる
オオクニヌシノミコトの出雲神話、
国譲り、天孫降臨、

ニニギとコノハナノサクヤビメ、海幸・山幸兄弟の対決、
ホオリノミコトとトヨタマビメの結婚。ウカヤフキアエズノミコトの誕生。

そして、カムヤマトイワレビコが日向から大和に至り、
初代神武天皇として即位し、さらに
神武天皇の後継者争いまでを語ります。

活き活きとした、時に破天荒なまでの
神々の活躍をお楽しみいただけます。

下巻「人代篇」とあわせて、ほぼ『古事記』の全体を
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本日も左大臣光永がお話しました。
ありがとうございます。ありがとうございました。

解説:左大臣光永